ルネサンス時代の音楽を聞いているときに、しばしば出くわすのが「パロディ」という考え方です。


 不埒な内容の歌の旋律が、いきなり荘厳なミサ曲の素材として使われたり、逆に悲しいことについての歌の旋律が、アップテンポの舞曲として再利用されたり、はたまた歌の歌詞だけを変更することで世俗曲が宗教曲に早変わりしたり、聖俗あらゆるジャンルの歌をごちゃまぜにして歌ったり・・こうした例は、特に15世紀から16世紀のヨーロッパの音楽の中で挙げていくと、きりがありません。

 
 これらはそもそも、「パロディ」=引用という考え方に、ルネサンス時代の人々が非常に寛容だったということ、あるいは少なくとも、他人の作品の一部または全部を引用するという行為について、現代の我々とは全く違った態度をとっていたことの現れなのです。また、「パロディ」という言葉で一般に連想される、風刺的な一面や滑稽的な要素さとは一線を画した、より深い一面をそれらに見出されることも、また事実と言えるかと思います。


 第三回のルネサンス講座では、こうした様々なパロディの例を実際の楽譜や音で紹介していき、当時の人々の味わったであろうことを、追体験してみたいと考えています。堅苦しい話は一切ありません。ひたすら、パロディにどっぷり漬かる、そんな遊び心に溢れるルネサンス音楽の世界へようこそ。

日付

 2019年 8月 3(土) 

 時間 

〔休憩あり〕
14:00 - 16:00

終了後、講師との懇親会あり(30分から1時間程度)

【 場所 

アマックホール
入り口は建物の東側にあります
〒659-0072 兵庫県芦屋市川西町2−12

【 参加料 

一般 3000 円、学生2500  (最大40名)

【 講義内容 

- 前半
  • 「パロディ」の概念について
  • 世俗曲が宗教曲の材料に? パロディ・ミサの世界
  • ジャンルを飛び越えるパロディ エンサラーダの世界
- 後半
  • ルネサンスの記憶術とパロディの関係
  • 剽窃か、引用か、オマージュか?音楽家たちのアイデアの源泉としてのパロディ
  • ルネサンス・リュートによる、種々のパロディ作品の実演

【 申込方法 

申込フォームに必要事項を記入の上、送信してください。

【 申込期限 

2019年 727(土)

【 お問合せ 

講師紹介

坂本龍右 (リュート奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者)
Ryosuke sakamoto

 奈良出身。東京大学文学部(美学芸術学専修課程)を卒業後、古楽の教育・研究機関として世界的に知られるスイスのバーゼル・スコラ・カントルムに留学し、ホプキンソン・スミス氏にリュートを師事。最優秀賞を得て同校の2013年リュート科を修了。さらに新設されたルネサンス音楽科に進み、アン・スミス氏にルネサンス音楽理論を学び、2015年に修了。同年イタリアのラクィラで開催された、国際古楽コンクールのリュートソロ部門において第1位(2位なし)、合わせて聴衆賞を得る。在学中より多彩なアンサンブルに所属し、ヨーロッパ各地の古楽祭などで演奏。ソリストとしても、イギリス・フランス・ドイツなど各国のリュート協会に招聘されて演奏会を行う。録音活動も活発で、リュート・ソロによるアルバム「Travels with my Lute」(グラモ紙推薦盤)、「Polyphony & Diminution」(レコード芸術誌準特選盤)ほか多数。イタリアのルネサンス音楽を専門に演奏するアンサンブル「アンサンブル・イル・ベッルモーレ」を主宰し、近年は若手奏者たちによる「コンティヌオ・ギルド(通奏低音組合)」の旗揚げにも関わる。またルネサンス及びバロック音楽を中心としたトピックでのアウトリーチ活動にも力を入れている。

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