by Taisuke Yoshida
by Marco Borggreve
このヴィオラ塾では、日本から3名そしてアジアから3名、
計6名の若手のヴィオリストを選抜して、
お互いに刺激し合いながら、
ヴィオリストとしての総合的なスキルアップを目指します。
1年2回コースで、9月と12月の週末3日間ずつ開講され、
全6日間の受講が必須条件です。
2名以上の講師のもと学べます。
2020年 要項
第 1 回
【 日付 】
9月 25日[金] - 27日[日]
【 講師 】
今井信子(リモートレッスン)、
佐々木亮(ヴィオラ)
ピアニスト:伊藤修子、稲生亜沙紀
【 場所 】
アマックホール
〒659-0072 兵庫県芦屋市川西町2-12
入り口は建物の東側にあります
第 2 回
【 日付 】
12月 11日[金] - 13日[日]
【 講師 】
今井信子(リモートレッスン)、
市坪俊彦(ヴィオラ)
ピアニスト:伊藤修子、稲生亜沙紀
≪ 講座内容 ≫
【 日程 】
1日目
今井信子先生の個人レッスン(1時間)
2日目
佐々木亮先生(9月)、市坪俊彦先生(12月)の
個人レッスン(1時間)
3日目
9月:受講生6人から3人のグループ(トリオ)を2組結成の上、
アンサンブルのレッスンを2人の講師から、2時間以上受講する。
12月:午前中、アンサンブルの最終レッスンと修了演奏会のための通し稽古、午後は、アマックホールでの修了コンサート
(レッスン内容は、変更する場合もあります。)
なお、遠方からの受講生は、ピアニストとのリハーサルや準備のため、開講日の前日の木曜日の午後からの芦屋入りをお勧めします。
※受講生は、他の受講生のレッスンを聴講することを原則とします。
【 受講曲 】
個人レッスン:ピアノとの曲であれば自由。
アンサンブル:課題曲ベートーヴェンのトリオ op. 87
(ヴィオラ三重奏版)
【 受講料 】
選出審査によって受講生を決定し、受講料を免除します。
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会場までの交通費、開講期間中の宿泊費、食費は自己負担となります。
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受講生は、レッスン会場のアマックホールのある家に宿泊します。
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宿泊料は、一泊朝食付きで3000円です。
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練習場所もアマックホールのある家の中で確保されています。
【 募集人数 】
今回は、日本人のみ 3名から6名募集します。
≪ 申込方法と選出方法 ≫
受講希望者は、下記ボタンから表示される申込フォームに、アップロードしたYouTube動画URLを含む、必要事項を記入して申し込んでください。
受講者の選出審査は、YouTubeへ投稿された動画で行います。下記、課題曲1と2の両方を演奏している全身が写った、また顔・腕・手などの判別のできる距離から撮影された動画の準備をお願いします。今年度は、スタジオ等での録画は不要です。スマートフォンなどで、自宅でひとりで録画されたものでも結構です。
1.
J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲または無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータから1曲
2.
ピアノ伴奏のついたヴィオラのための作品を10分程度で1曲(1楽章)
ただし、今年度に限り、ピアノ伴奏なしで、ヴィオラパートだけの演奏を録画したものでもよい。また、1のバッハ以外の無伴奏曲でもよい。
審査結果は7月の中旬に全員に対してEメールでご連絡いたします。動画をYouTubeにアップロードの上、審査結果が届くまでURLから視聴できる状態にしておくようお願いいたします。
【 申し込みの締め切り】
2020年 6月 30日[火]
【 お問合せ 】
講師
今井 信子
Nobuko Imai
桐朋学園大学卒業、イェール大学大学院、ジュリアード音楽院を経て、1967年ミュンヘン、68年ジュネーヴ両国際コンクールで最高位入賞。70年西ドイツ音楽功労賞受賞。
ベルリン・フィル定期や小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラとのザルツブルク音楽祭出演など、世界の桧舞台で活躍を続けている。武満徹のヴィオラ協奏曲<ア・ストリング・アラウンド・オータム>など世界初演も多い。室内楽も積極的に行っており、これまでにアルゲリッチ、シフ、クレーメル、マイスキーらと共演。マールボロ、ラヴィニア、ヴェルビエ等世界各地の音楽祭にも頻繁に招かれている。2003年にはミケランジェロ弦楽四重奏団を結成、カルテットのメンバーとしても積極的な活動を展開している。
日本では、1987年より東京カザルスホールの音楽アドヴァイザーを務めたほか、<カザルスホール・アンサンブル>、<ヴィオラスペース>などの企画・演奏に携わる。このほか東京、ロンドン、ニューヨークの3都市で開催された「インターナショナル・ヒンデミット・ヴィオラ・フェスティバル」音楽監督、日蘭交流400周年を記念する数々の企画のプロデュース、武生国際音楽祭の音楽アドヴァイザー、東京国際ヴィオラコンクール審査委員長など、常にヴィオラ界をリードする存在として、めざましい活躍を続けている。2011年4月よりザ・フェニックスホール音楽アドバイザー。
フィリップス、BIS、グラモフォン等から40以上のCDをリリース。著書に「憧れ ヴィオラとともに」(春秋社)がある。
これまでにエイボン女性芸術賞、文化庁芸術選奨文部大臣賞、京都音楽賞、モービル音楽賞、毎日芸術賞、サントリー音楽賞を受賞。紫綬褒章、旭日小綬章受章。
アムステルダム音楽院、クロンベルク・アカデミー、ソフィア王妃高等音楽院各教授。上野学園大学特任教授。北京中央音楽院客員教授。
講師
佐々木 亮
Ryo Sasaki
東京芸術大学附属音楽高等学校を経て東京芸術大学卒業。在学中、安宅賞受賞。芸大オーケストラと共演。1991年、現音室内楽コンクール第1位、「朝日現音賞」受賞。1992年、東京国際室内楽コンクール(民音)第2位、「ルフトハンザ賞」受賞。1992年秋より、ニューヨーク、ジュリアード音楽院入学。アスペン音楽祭、マルボロ音楽祭に参加。マルボロ音楽祭ではMusicians from Marlboro Tour のメンバーに3年連続で選ばれ全米各地にて演奏した他、2000年のマルボロ音楽祭50周年記念コンサートに出演。
在米中リンカーンセンターでリサイタルの他ソロ、室内楽奏者として全米各地にて活動、内田光子、ヒラリー・ハーン、ナージャ・サレルノ・ソネンバーグ、リン・ハレル、デイヴィッド・ソイヤー等と共演し、好評を博した。また弦楽アンサンブルSejong Soloists, ヴィヴァルディ・ヴィルトゥオージのメンバーとしてカーネギー・ホールなど各地の主要ホールで演奏した。CDはEMI/Angelよりチャイコフスキー弦楽六重奏、ブラームス弦楽6重奏をリリース。
これまでに掛谷洋三、沢和樹、田中千香士、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫の各氏に師事、また室内楽をジェイコブ・ラタイナー、フェリックス・ガリミアの各氏に師事。
2003年帰国。2004年NHK交響楽団入団。2008年より首席奏者。
2008年から2014年まで岡山潔弦楽四重奏団メンバー。
東京クライス アンサンブルなど室内楽奏者としても幅広く活動している。2016年9月にはRCA/Sonyよりパーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団、チェリスト トゥルルス・モルクとの共演によるR.シュトラウスの『ドン・キホーテ』がリリースされた。また演奏活動の傍ら桐朋学園大学、洗足学園大学にて後進の指導にも当たっている。
講師
市坪 俊彦
Toshihiko Ichitsubo
東京藝術大学附属高等学校、同大学を経て、1992年同大学大学院を修了。在学中、東京文化会館推薦音楽会オーディション、NHK洋楽オーディション等に合格。藝大にて安宅賞を受賞し、藝大フィルハーモニアとバルトークのヴィオラ協奏曲を共演し、注目される。
大学院在籍中から活発な演奏活動を行い、新星日本交響楽団(現・東フィル)首席奏者(1992〜1994年)、澤クヮルテット(1990〜)、紀尾井ホール室内管弦楽団(1995〜)、東京クライス ・アンサンブル(2008〜)のメンバーを務める。
澤クヮルテットのヴィオラ奏者として、全国各地、ドイツ、オーストリア、イギリスなどヨーロッパ各地への演奏旅行、結成10周年の2000/2001年のシーズンにはベートーヴェンの弦楽四重奏全曲演奏会を行い、いずれも好評を博す。
ソロ、室内楽奏者として、これまでに草津夏季国際音楽フェスティバル、木曽福島音楽祭、イタリア・クープラ音楽祭、同ぺトリートリ音楽祭などに参加。
アマデウス弦楽四重奏団メンバー、イェルク・デムス、ペーター・レーゼル(ピアノ)、アルフレッド・プリンツ(クラリネット)、ライナー・ホーネック(ヴァイオリン)、ラヴェル弦楽四重奏団、ライプツィヒ弦楽四重奏団、南西ドイツフィル等と共演。
「イサン・ユン最後の室内楽」、「わが生涯(スメタナ)/アメリカ(ドヴォルザーク)」などのCD録音でも高い評価を得ており、2018年には「シューベルト:弦楽四重奏曲第13番『ロザムンデ』&第14番『死と乙女』」がリリースされ、レコード芸術誌で特選盤に選出された。
現在、東京藝術大学准教授、沖縄県立芸術大学講師を務めており、後進の育成にも積極的に取り組んでいる。
Piano
伊藤 修子
上野学園大学音楽学部音楽学科演奏家コース卒業。同大学音楽専攻科器楽専攻を特待生として修了。ジュネーヴ高等音楽院室内楽科、同伴奏科修士課程修了。
2012年ウィーン国立音楽大学夏期セミナー参加。「平成24年度音楽大学卒業生演奏会」(皇居内桃華楽堂)出演。第35回読売中部新人演奏会出演。第83回読売新人演奏会に出演。アンサンブルピアニストとしてスイスやフランスで多くのコンサートに出演。
ジュネーヴ高等音楽院在学中に教授からの推薦を得て、ヴァイオリンのパトリック・ジュネ氏、ヴィオラのマティアス・ブッフホルツ氏のクラスにて伴奏要員を務める。
2018年に帰国後は、小野文化財団主催「ヴィオラ塾」(2019年)で伴奏ピアニストを務める。
これまでにピアノを横山幸雄、宮本玲奈、田中照子、ジャン=ジャック・バレー、ギ=ミシェル・カイヤー、草冬香の各氏に師事。室内楽を原田禎夫、下野竜也、今井信子の各氏に師事。
現在は、小野文化財団主催「ピアニストのための室内楽セミナー」、トッパンホール主催「フォーレQマスタークラス」受講など、アンサンブルの勉強にも積極的に取り組んでいる。
Piano
稲生 亜沙紀
東京藝術大学音楽学部附属高校、同大学、チューリッヒ芸術大学及び東京藝術大学大学院を修了。修了時に藝大クラヴィーア賞受賞。
第 9 回東京音楽コンクール第 3 位、ラーン音楽賞コンクール第1位。第 69 回ジュネーヴ国際音楽コンクールセミファイナリスト、特別賞受賞。市川市文化振興財団第27回新人演奏家コンクール最優秀賞受賞。平成24年度文化庁新進芸術家海外研修員。サントリーホール室内楽アカデミー第3・4期フェロー。
現在東京藝術大学、国立音楽大学附属中学高校非常勤講師。